「KOBEくらしのレポート」は、市内の各地域にいる「くらしのパートナー※」から寄せられた悪質商法や消費者トラブルについての情報を、読んでいただきたやすいようレポートにまとめたものです。(※くらしのパートナー)
家族や友人の方への注意の呼びかけなどに、ぜひ活用してください。
2025年10月号 目次
印刷用PDFデータ
KOBEくらしのレポート2025年10月号(カラー版)(PDF)
KOBEくらしのレポート2025年10月号(モノクロ版)(PDF)
ビデオ通話で警察官が登場…それ詐欺です!

あんしんすこやかセンターに寄せられた実際の相談
保健局の職員を名乗る人から「あなたの保険証が不正に使用され、大量の睡眠薬が処方されているので、警察に連絡する」との電話があった。その後、警察の制服を着た男性から『ビデオ通話』があり、「捜査に協力してほしい」「口座を調べる必要がある」などと言われ、指示されるままに約500万円を送金してしまった。
「ニセ警察」による詐欺が増えています!
「警察官」を名乗る人から電話やスマートフォンのビデオ通話があり、「捜査に協力してほしい」「取り調べをする」などと言われて、お金をだまし取られるケースが増えています。
本物の警察官は絶対しません!
- 個人のスマートフォンに突然『ビデオ通話』をかけることはありません。
- LINEやメール、国際電話(+国番号)で連絡をしてくることもありません。
- 捜査協力や取り調べでお金を要求することはありません。
警察官を名乗る電話があったときは
- まず、相手の「所属」「担当者名」「連絡先」を確認し、一旦電話を切りましょう。
- すぐに最寄りの警察に相談しましょう。
実際の詐欺の映像を見てみましょう。
警察庁のホームページでは、実際にあった「ニセ警察詐欺」のビデオ通話の映像が公開されています。被害に遭わないために、ぜひ一度ご覧ください。
警察庁「ニセ警察詐欺」動画はこちら。
[後払い決済]を使った定期購入にご注意!

神戸市に寄せられた実際の相談事例
ネットで「お試し価格」の化粧品を見つけて、1回だけのつもりで「後払い決済」で注文した。定期購入とは思っていなかったのに、後日2回目の商品が届くと連絡があり、驚いた。(60代、女性)
「後払い決済」って何?
- 通信販売などで使える支払い方法のひとつで、商品が手元に届いたあとに、後払い代行会社から送られてくる請求書により、コンビニなどで代金を支払えるサービスです。
- クレジットカード番号を入力しないため、カード情報の漏えいリスクが少なく、気軽に使いやすいのが特徴です。
ただし、気軽に使えるからこそ、注意が必要です。
アドバイス
注文前に確認しましょう
- 後払い決済の利用規約
請求は、購入した業者ではなく、後払い決済事業者から届くことがあります。どの会社が請求を行うのか、いつ頃届くのかなどを事前に確認・記録しておきましょう。 - 注文内容
クレジットカードを使わないからといって安心せず、「定期購入」が条件になっていないかなどよく確認するとともに、契約内容が表示されている画面は、スクリーンショットなどで保存しておきましょう。
注文後の注意点
支払い期限を忘れないようにしましょう
請求書が届いたら、必ず期限内に支払いを済ませ、支払った際の控えはしばらく保管しておきましょう。支払いが遅れると、遅延料金や督促状が届くこともあります。
ご存じですか?「リコール情報」で事故を防ぎましょう

最近こんな事故がありました
電車の中で、持っていたモバイルバッテリーが突然発火する事故が起きました。実はそのバッテリーは「リコール対象」の製品だったのです。
「 リコール」って何?
「リコール」とは、製品に何らかの欠陥や不具合があり、安全上問題が生じる可能性がある場合に、メーカーが無料で回収や修理をしてくれる制度です。対象は、モバイルバッテリーのほか、家電、こども用品、食品など、私たちの身近な製品がたくさんあります。
リコール製品による事故は年間100件以上!
こんなことが原因で事故が起きています。
- リコールに気づかず使い続けてしまう
- 「うちのは大丈夫」と思い込んでしまう
リコール製品を使用し続けると、火災などの重大な事故につながる危険性があるため、日頃からリコール情報をこまめに確認する習慣をつけましょう。
リコール情報の確認方法
- 商品を買ったときに、販売店やメーカーの会員登録をしていると、郵送などでお知らせが届くことがあります。
- お店のポスターや新聞の折込チラシなどでも案内されることがあります。
- 「消費者庁の「リコール情報サイト」では、 いつでも最新の情報を見ることができます。
もしお持ちの製品がリコール対象だったら…
すぐに使用を中止し、リコール情報に書かれている連絡先や、メーカーや販売店などの事業者に連絡をしましょう。
10月は「食品ロス」削減月間です

「食品ロス」ってご存じですか?
「食品ロス」とは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べもののことです。日本では年間約464万tもの食品が捨てられており、そのうち家庭からのロスは約233万t。これは、国民一人あたり毎日おにぎり約1個分(102g)を捨てている計算になります。
食品ロスを減らすために、私たちができること
ちょっとした心がけで、食品ロスは減らせます!
① 買いすぎない
冷蔵庫や食品棚の中を確認して、必要な分だけ買いましょう。
予定を考えて、無理のない量を選ぶことが大切です。
② 作りすぎない
体調や家族の予定などを考えて、食べきれる量を作りましょう。
③ 食べきる
作った料理は、なるべく早めにおいしく食べきりましょう。
残った場合は、保存方法を工夫して、無駄なく使い切ることも大切です。
食品ロスを減らすための取り組みについて詳しく知りたい方は、消費者庁の「食品ロス削減ガイドブック」をご覧ください。
相談窓口のご案内
上記をご覧いただいても解決しない場合は消費生活センターにご相談ください。
原稿作成:消費生活マスター
情報提供:くらしのパートナー、あんしんすこやかセンター