SNS広告からアクセスした通販サイトで購入したら高額な請求をされた

「SNS等の広告を見て通販サイトにアクセスし、『¥1,680』の商品を購入したところ支払金額が約20倍の『3万2,916円』となっていた。」といった通貨を誤認させるような通販サイトによる相談が全国の消費生活センター等に複数寄せられています。

なぜ、そんなことが起きるの?

「¥」は円ではない?ネット通販は「通貨」に要注意!

SNS上の広告や、そこから繋がる通販サイトの申込画面では「¥」表示が「中国人民元(CNY)」であるとの表示はなく、通販サイトは全て日本語で作成されているため、「¥」表示を「日本円(JPY)」と誤認してしまうことで、このような被害が発生しています。

アドバイス

「¥」表示が「中国人民元(CNY)」である場合があることを知っておく。
販売業者の名称、住所、電話番号等が表示されていない通販サイトは、利用を避けるようにする。
販売業者の連絡先がメールだけの場合等、不審な通販サイトは利用を避けるようにする。
販売業者と連絡が取れない場合は、クレジットカード会社に相談することも一法です。

国民生活センターの発表情報

(関連) 越境取引による消費者トラブル

インターネットを使った越境取引で特に急増しているのが、ブランド品を安価で販売しているサイトに注文すると、海外からコピー品が届くといった被害です。

事例

ブランドのアウトレット商品を安く販売しているサイトでバッグを注文した。クレジットカードで購入し、商品は中国から送られてきたが、色が違う粗悪なコピー品だった。サイト上に住所等の記載はなく、メールを送っても返答はない。

越境取引によるトラブルに巻き込まれないために

越境取引でいったんトラブルが生じると、言語の問題や商慣習の違いなどにより、解決が難しくなる場合が多いのが事実です。ブランド品の新品の価格が常に通常の半額以下で販売されているような場合はコピー品を疑うようにしましょう。
また、住所や電話番号の記載が不十分なサイトや日本語がおかしいサイト、振込先が個人名義の場合も注意するようにしましょう。

トラブルに遭ってしまった場合

日本の消費者が海外の事業者と取引してトラブルにあった場合の相談窓口として、現在、国民生活センターに越境消費者センター(CCJ)が開設されています。CCJではネット取引のほか、海外旅行の際の現地での買い物トラブルなどの相談も受け付けております。CCJから相手国事業者に直接連絡を取ることはありませんが、消費者から相手国事業者に送信するメールに対するアドバイスや、トラブルの論点を整理し、情報提供等を行います。

トラブルに遭ってしまった場合

国民生活センター越境消費者センター(CCJ)

相談はウェブフォーム、メール、FAXのみ。

相談窓口のご案内

上記をご覧いただいても解決しない場合は消費生活センターにご相談ください。