「初回限定500円」など通常価格より低価格で購入できることを広告する一方で、実は定期購入が条件となっている健康食品、化粧品、飲料等の通信販売に関する相談が消費生活センターに多数寄せられています。
事例
ネット広告をみて１回限りと思い化粧品を購入した。１回目の商品は受け取り、支払いも済ませた。
ところが、２回目の商品届き驚いた。すぐに支払い拒否と返送を事業者に申し出たが、受け入れられなかった。
商品受け取りと支払いはしなければならないのだろうか。
通信販売にクーリング・オフ制度は適用されません
勘違いされていることも多いのですが、通信販売にクーリング・オフ制度は原則として適用されません。
事例のような場合にはクーリング・オフは適用されず、返品や解約をしたい場合も事業者の規約に従うことになります。よって「１回限りの500円で格安だから」と気軽に注文したら、複数回分の受取りが条件になっており、合計金額が数万円を超えるなど思いもよらない結果となる場合があります。
もしものために、最終確認画面のスクリーンショットを撮る習慣を
通信販売を利用する場合は、慎重に申込みや契約をする必要があります。また、トラブルになった際には、契約条件などを記載した「最終確認画面」がとても重要になります。
次の項目を参考に申込み前に最終確認画面をしっかり確認しましょう。
最終確認画面のチェックポイント
①請求額
特に、月々払い・複数回払いの場合は請求総額はいくらになっているか。
②定期購入が条件になっていないか。
（定期購入が条件になっている場合）
・最低継続期間や最低購入回数があるか。
・初回のみ受け取りの場合、通常価格との差額の支払いはないか。
③解約・返品できるか、解約・返品できる場合の条件はあるか。
・返品特約や解約条件だけでなく、解約の際の連絡手段も確認
④お届け予定日や、利用規約の内容
スクリーンショットの習慣化を
日頃から、最終確認画面のスクリーンショット(画面の撮影)を撮る習慣にしつつ、トラブルにならないよう契約条件などはよく確認してから慎重に契約をしましょう。
相談窓口のご案内
上記をご覧いただいても解決しない場合は消費生活センターにご相談ください。