【注意喚起】ネット通販などで利用できる「後払い決済」に関連するトラブルが増加しています

ネットショッピングなどで利用が増加している「後払い決済サービス」に関する相談が消費生活センターに寄せられていれています。

事例1

スマホのネット広告から「初回1980円」との表示にひかれて、育毛剤を「後払い決済」で申し込みをした。効果が感じられなかったため、3回目以降の解約の連絡をしたうえで代金を支払わなかったところ、後払い決済サービス事業者から督促ハガキが届いた。どうしたらよいか。

事例

後払い決済サービス事業者からショートメッセージ(SMS)で支払い請求があった。請求に心当たりがないので支払わずにいると、後日ハガキが届き、「支払わない場合は弁護士に依頼する」と書いてある。放置してもよいか。

後払い決済とは?

後払い決済サービスとは、主にネットショッピングサイトでのインターネット通販における便利な決済手段の一つで、多くは「クレジットカード等を使わず」「2カ月以内での後払いができる」といった特徴があります。

商品が手元に届いた後で支払うことができることに加え、クレジットカード番号等を販売業者に伝えずに決済できるため、気軽に利用できる点がメリットとされている決済手段です。

一方、トラブルの相談も多い

メリットもある反面、「お試し初回1980円」といった定期購入の決済手段として利用されていることが多いことから、解約条件など定期購入特有の複雑さに加えて、事例①のように後払い決済サービス事業者と販売事業者の行き違いの可能性なども絡み、トラブルになるリスクが高い面もあります。また、事例②のように、悪意の第三者が不正に取得した個人情報を利用して、後払い決済サービスを悪用することで、全く身に覚えのない請求が届く場合もあります。

後払い決済サービスを利用する場合のチェックポイント

①後払いで定期購入サービスを申し込む場合は、契約内容や規約をよく確認する
 ・確認をするだけでなく必ず契約条件が記載された確認画面などはスクリーンショットを撮る。

②「今だけキャンペーン」といった「急かす」「あおる」広告に注意
 ・契約内容などをよく把握せず申込みをすると、思わぬ契約内容に承諾してしまいがちです。

③特に次のポイントは確認、記録しておきましょう。
 ・どの会社が請求を行うのか
 ・請求書が届く時期や請求額
 ・商品の受け取り履歴(送付票、納品書、送り状の控え)
 ・支払いの履歴(コンビニで支払った領収書など)

【トラブルにあった際の対処法はこちらをご覧ください】

相談窓口のご案内

上記をご覧いただいても解決しない場合は消費生活センターにご相談ください。