事例
高齢の母がチラシで「100円で卵などの食料品が買える」とうたった店舗に通っている。安さにつられて何回か通っていたようだが、そのうち高額な酵素を勧められ買ったと聞いた。詳しく聞くと、一つ3万円の酵素を4つ買わされていた。何に効くとは書いていないが、今買わないといつ入荷するか分からないと言われて買ったようだ。他にも健康食品などを勧められている。
催眠商法(SF商法)とは?
食料品や日用品の格安販売、無料配布をうたう宣伝チラシなどで店舗や会場に高齢者を集め、巧みな話術で場を盛り上げ、冷静な判断ができなくなった来場者に高額な商品を契約させる手口です。高齢者が支払いのために大切な預貯金を取り崩したり、保険を解約するまで追い込まれるケースもあります。
催眠商法の手口
1.よく使われる宣伝文句
①食料品や日用品の格安販売・無料配布
②健康器具や治療器具などの無料体験
③健康講座の開催 等
2.契約させられる商品の例
①健康食品
②サプリ
③健康グッズ
④治療器具
⑤高額な羽毛布団や磁気マットレスなどの寝具
トラブルにあわないために<ご家族や周囲の方にできること>
高齢者の話を頭ごなしに否定したりせずに、話に耳を傾けましょう。
高齢者がこうした会場に出向く背景には、健康への不安、経済的不安、日常的な寂しさ等があるといわれています。催眠商法の販売員は、来場者に思いやりのある発言や親切な態度で接し、面白い話をして楽しませるなどして信頼関係を作るため、周囲や本人が被害に気付いても解決は簡単ではありません。
日頃から相談しやすいコミュニケーションを心がけておくことが大切です。
認知症が疑われる場合には、成年後見制度(注)の利用も検討しましょう。
認知症などにより判断力が不足していると思われる場合は、成年後見制度の利用も検討しましょう。
(注)認知症、知的障がい、精神障がい等によって物事を判断する能力が十分でない者(「本人」)について、本人の権利を守る援助者(「成年後見人」等)を選ぶことで、本人を法律的に支援する制度です。成年後見制度については、あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)等に相談することができます。
実際にトラブルにあった際の対処法はこちら
相談窓口のご案内
上記をご覧いただいても解決しない場合は消費生活センターにご相談ください。