SNS上の広告やSNSで知り合った人からの紹介等をきっかけに投資グループに誘われ、詐欺的な被害に遭うといった相談が多く寄せられています。
【事例】
SNSで知り合った人から儲け話を聞き、FX(※)運用のため個人名義の口座にお金を振込んだ。
最初は収益があり出金できたため継続して振込みを行っていたが、相手から「100万円の税金がかかる。支払わないと口座が凍結される」と言われ、100万円振込んだ。
不審に思い金融庁へ問い合わせると無登録業者であった。
今まで振込んだ金額の合計は約900万円で、生命保険などを解約して振込みを行っていた。(50歳代、男性)
※FX=外国為替証拠金取引
典型的な手口
- SNSのつながりや、ネット広告からグループチャットやセミナーに誘われる。
- 成功体験を聞かされ、取引に誘われる。
- お金を振り込むとアプリやサイト上では最初は利益が出たように見える。
(ほかにも、最初は実際に出金できるが、次第に出金できなくなるケースも!) - 信用させたうえで、次々と送金を要求される。
- 業者やグループチャットのメンバーとも最後は連絡が取れなくなる。
多発しているトラブルのパターン
無登録の「海外事業者」によるトラブル
無登録の海外事業者による金融商品や暗号資産(仮想通貨)に関する詐欺的な投資勧誘によるトラブルが多発しています。
※海外の事業者であっても、国内でFXや暗号資産などの金融商品取引業・暗号資産交換業を行う場合は金融庁への登録が必要です。
- 海外に所在するとしている業者が、金融商品取引法に基づく登録を受けずに国内の消費者に対して勧誘しトラブルに。
- 無登録業者が、セミナーやSNS等を通じて若年者に「投資話」を持ち掛け、消費者金融等から借り入れをさせて投資させトラブルに。
- 暗号資産で海外事業者に投資をすると大儲けできると勧誘を行い、配当や預かった暗号資産の払い戻しに応じずトラブルに。
「著名人を名乗る・つながりがある」とパターンで被害
「○○(著名人)が主催する投資の勉強会」「○○(著名人)が投資のノウハウを教える」などとSNS上で知り合った人などから勧誘されたり、SNS上の広告から誘導され被害にあうケースも発生しています。
著名人本人に見える(聞こえる)AIによる動画(音声)による被害も報道されています。
著名人を名乗る投資詐欺関連リンク【国民生活センター(外部リンク)】
トラブルにあわないためのアドバイス
SNSを通じた勧誘は相手の素性がわからない場合が多いです。また、投資の仕組みは複雑で、真偽の確認が難しいことも多いです。
そのため、トラブルになると支払ったお金を回収することは困難です。
トラブルを避けたい場合は、以下のポイントを参考にしてください。
振込先に個人名義の口座を指定された場合、絶対に振り込まない
通常の投資取引で個人名義の口座に振り込むことはありません。
(ただし、法人名義の口座での詐欺的な投資被害も増加しており、法人名義の口座であるからといって安心もできません。)
取引前に必ず金融庁のサイトで登録の有無を確認する
以下のページから金融庁の登録業者かどうかの確認などができます。
金融庁無登録業者との取引は要注意!!~無登録業者との取引は高リスク~(金融庁HP外部リンク)
SNSやグループチャットでしか繋がりがない人や業者からの勧誘で投資を行うことは避ける
トラブルの際に連絡が取れなくなり返金を受けられる可能性が極めて低くなります。
借金をしたり、保険を解約してまで行うような投資は慎重に
トラブルになっても返金されない場合が多く、大きな借金だけが残ってしまうなど生活に大きな影響が生じる可能性があります。
マッチングアプリをきっかけとする投資詐欺も
他にも、マッチングアプリや出会い系サイトなどで知り合った人からの投資詐欺も多発しており注意が必要です。
「SNSやマッチングアプリ、友人・知人からの誘いをきっかけとした暗号資産のトラブル-その話、うのみにしないで-」【国民生活センター(外部リンク)】
相談窓口のご案内
上記をご覧いただいても解決しない場合は消費生活センターにご相談ください。