賃貸住宅退去時の原状回復費用で高額請求

【事例】こんなことまで借主負担?!賃貸退去時の原状回復費用でトラブル多発しています

①経年劣化と思っていたが不注意による損耗と判断…
排水口のゴムの蓋が破損した。経年劣化だと思っているのに大家からは何か流してはいけないものを流したからだと言われた。また日当たりが悪く日中は暗い部屋だったため、カビが発生。原状回復費用として5万円を請求されているが高額すぎないか。(20歳代、男性)

②原状回復費用として20万円の請求…
一人暮らしをしていたワンルームマンションを退去することになった。たばこを吸っていたので原状回復費用として、クロスの全面張替を請求されている。20万円の請求があったが妥当な金額なのか。契約書にたばこの臭いやヤニ汚れは借主負担と記載していると言われたが紛失してしまった。(20歳代、女性)

神戸市消費生活センターからのアドバイス

入居者が不注意等で建物や設備に大きな損耗・損傷等を生じさせた場合は、入居者が原状回復を行う義務を負います。一方で普通に使っていて生じた損耗等や経年劣化による修繕については、家主(貸主)が修繕費用を負担します。

ただし、賃貸借契約で原状回復などの特約を設けている場合もありますので、入居者が負担する範囲については、賃貸借契約書を必ず確認してください。修繕費用について納得できない点がある場合は、家主(貸主)や不動産業者に説明を求め、よく話し合いをして合意するようにしてください。

(参考)原状回復をめぐるトラブルとガイドライン

退去時の原状回復トラブル防止のため、国土交通省が示したガイドライン(「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(平成10年3月公表、平成23年8月再改訂))も参考にしましょう。

原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(国土交通省 外部リンク)

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