相談事例から
先月末にSNSの広告で「簡単に稼げる」とうたう副業サイトに登録した。業者から連絡があり、最初は動画を視聴し、その証拠としてそのスクリーンショット(表示画面の記録写真)を相手に送ることで収入が得られると勧誘された。その後、指示されたとおり仮想通貨(暗号資産)で5万円分入金すると、儲けが出て10万円出金できた。
次に100万円を入金すると200万円出金できるはずができず「あなたが処理ミスをしたので修正に200万円かかる。」と言われたので入金した。さらに、「あと100万円あればお金を引き出せる」と言われので、お金を借りられるところを教えてほしい(既に多額の借金をしており借りられるところがない)。(50代・男性)
副業や内職に関する相談が増加しており、特に40代~60代で増加しています(前年比7割増)
副業や内職に関する相談が増加しており、特に40代~60代で増加しています(前年比7割増)。

特に「コンサルタント料」や「違約金」などといった不明瞭な名目で100万円を超える高額な費用を次々に請求をされる場合もあり、中には500万円以上の支払いをしてしまったという深刻な事例も発生しています。

神戸市消費生活センターからのアドバイス
トラブルを避けたい場合は以下のポイントに注意しましょう。
・「SNS広告」から「画像を送る」だけで「高額報酬」への応募は避ける
他にも「初めは出金できることで信用させてから大金を振り込ませる」「費用を振り込めば出金できるようになる」といった手口に騙されて多額の入金をしてしまったという相談が多数寄せられています。
・「簡単に稼げる」「すぐに元が取れる」などの勧誘を受けてもうのみにしない
「すぐに返済できるから」と消費者金融に借金をする方法を指南される場合もあります。借金をしてまで契約することは避けましょう。
・契約書を必ず受領しましょう
特定商取引法上の電話勧誘販売に該当する場合は、契約書などの法定書面の受領日から起算して8日間であればクーリング・オフができます。
また、契約書の交付がない場合は、いつでもクーリング・オフを事業者に対して行うことがきます。
・クーリング・オフに応じない事業者も
適切なクーリング・オフの手続きを取ったとしても希望通りに応じない等で交渉が困難となる場合があります。初めから怪しい副業には手を出さない、安易に借金をしないことが重要です。