「蜂駆除で思わぬ高額請求」ほか(6月号)

「KOBEくらしのレポート」は、市内の各地域にいる「くらしのパートナー※」から寄せられた悪質商法や消費者トラブルについての情報を、読んでいただきたやすいようレポートにまとめたものです。(※くらしのパートナー)
家族や友人の方への注意の呼びかけなどに、ぜひ活用してください。

2025年6月号 目次

印刷用PDFデータ

KOBEくらしのレポート2025年6月号(カラー版)(PDF)
KOBEくらしのレポート2025年6月号(モノクロ版)(PDF)

蜂の巣駆除で思わぬ高額請求!

事例

「蜂の巣1個で4千円」という広告を見て業者に依頼したところ、巣は1つしか見せられていないのに「他にも2つ巣があった」と言われ、合計11万円を請求された。

害虫駆除に関するトラブル

事例のように、インターネットで検索し、「数千円から対応可能」といった費用の安さを強調している業者に依頼した結果、想定外の高額な料金を請求されたという相談が寄せられています。危険性や恐怖心からすぐに駆除したいと思い、慌てて業者に連絡してしまいがちですが、落ち着いて対応することがトラブルを防ぐポイントです。

依頼する際のアドバイス

  • 広告等に記載されている極端に安い価格を鵜呑みにしない
  • 複数の業者から見積りを取り比較・検討するか、(一社)兵庫県ペストコントロール協会 (下記)に連絡をする。
  • 作業前に費用を確認し、納得できない場合は契約をしない。
  • 作業後も作業内容をしっかり確認するようにしましょう。
  • 困った時は、消費生活センターへ相談する。

一般社団法人兵庫県ペストコントロール協会

蜂の巣の駆除やゴキブリなどの害虫駆除を行う民間の事業者団体です。作業内容に応じて会員業者を紹介してもらえます。

電話:0120-76-2633
受付時間:9:00~12:00、13:00~16:50(土日祝を除く)
ホームページはこちら

あなたの心の弱さを診断しよう!

事例

トイレが詰まりネットで検索した業者に修理を依頼したところ、20万円の見積りを提示され、高いと思いつつも契約をした。修理後、詰まりは解消されたが業者に「汚水槽に木の根っこが絡まっている。取り除くには90万円が必要だ」と言われ、貯金を取り崩してでも修理をしてもらわなければと思い契約をしてしまった。
翌日、昨日の契約について不審に思い、以前依頼したことのある業者に事情を説明したところ「汚水槽に木の根っこが絡むとは思えず、あったとしても90万円は高すぎる」と言われたため解約したい。

慌てて契約をしない

人間は何かを決断する際にエネルギーを使います。そのため、事例のように慌てている時などに連続した意思決定を要求されると、意識のコントロールが低下し、意思決定に悪影響を及ぼす場合があります。その結果、契約の交渉や決定において、不利な条件を承諾したり、後で後悔するような契約を結んでしまったりする可能性があります。

トラブルを避けるために!

  • すぐに判断せず、一呼吸おいて冷静になることを意識的に習慣づける。
  • 困った時や悩んだ時は、専門的な知識を持つ専門の相談窓口や業界団体へ相談する。

だまされやすさを確認しよう!

下記のチェックリストを使って、あなたの心理傾向を確認してみましょう。心の弱さを知っておくことが消費者被害を防止する第一歩になります。

住宅リフォーム関係のトラブル

住宅リフォーム時のトラブル

省エネ住宅のような断熱性能を高めた住まいは、住人の健康づくりにもつながるとして、国の助成金(住宅省エネ2025キャンペーン)等が整備されている一方で、悪質なリフォーム業者が様々な手口で契約を勧めてくるため注意しましょう。

突然の訪問に注意

突然自宅を訪問して必要のない設備交換や費用の割引等でリフォームをするように勧誘したり、省エネリフォームが義務化されていると嘘をついて契約させようとしたりする悪質な業者に気を付けましょう。言われるがまま契約した結果、高額な料金を請求された、料金を支払ったが工事が始まらない、業者と連絡が取れない等のトラブルに発展する場合があります。

トラブルを防ごう!

  • 突然訪問して「異常がある」と不安をあおって契約を勧めてくる業者には注意する。
  • 複数の業者から見積りを取り、比較・検討してから契約をする。
  • 交渉時の相手の発言などはこまめに記録しておく。
  • 困った時は消費生活センターや、神戸市すまいの総合窓口「すまいるネット」に相談する。

神戸市すまいの総合窓口「すまいるネット」

電 話:078-647-9900
受付時間:10:00~17:00(水曜・日曜・祝日定休)
ホームページはこちら

相談窓口のご案内

上記をご覧いただいても解決しない場合は消費生活センターにご相談ください。

原稿作成:消費生活マスター
情報提供:くらしのパートナー、あんしんすこやかセンター